膝OA患者って呼吸機能と関係あるの?

はじめに

前回は変形性関節症の最新の研究を紹介しました。再生医療やAI化が進んでいますが、理学療法介入ができる可能性がまだまだあるということがわかりほっとしています。

今回は変形性膝関節症が呼吸機能と姿勢が関係しているのか?という研究がありましたので要チェック!

私が普段介入する場合でもCOPD、肺気腫、肺癌等呼吸器の疾患がある方の姿勢は膝OAの方の姿勢とよく似てる印象はあります。そして強度の円背が認められる方はSPO2を測定すると80%代なこともざらです。

今回の研究がどのように臨床に役立つかも含めてまとめていきたいと思います。

出典・著者


近年の膝OAの考え方

以前は肥満、外傷によるメカニカルストレスが問題等膝へのストレスで軟骨が変性していくと考えられていましたが、現在では関節構成体すべての退行変性変化と捉えられています。

序論

ネット等でもわかりますが上記のことが言われています。

姿勢

いわゆる円背姿勢・・上記の項目はどうなるか!?

呼吸筋

呼吸筋のおさらいです。特に重要なのが横隔膜となります。COPDや肺気腫等では横隔膜の機能不全が認められ、胸肋関節、肋椎関節等の運動が少なくなり内外肋間筋の働きが弱くなります。

評価内容

評価内容としては筋力、動的バランス、呼吸機能、アライメントをチェックしています。

結果

結果としては変化する数値としては微弱なもので呼吸筋-OA姿勢はあまり相関性はないという結果でした。

というよりも膝OA診断を受けている高齢者の方があきらかに高齢だったというオチです。

ただ傾向としては診断がある方は膝屈曲制限が大きい方は呼吸機能が低下している傾向がありました。

診断がついていない高齢者も加齢にともない低下はするけれども膝屈曲制限がある方の方がより低下する傾向にあったことはわかりました。

まとめ

今回の研究では膝屈曲角度が呼吸器疾患の介入の効果判定の一つとして使える可能性を示唆しています。

呼吸器に限らずですが、臨床現場、特に外来では20分の介入になりますのでどうしても時間が取れずに

寝かせる

前後の評価

終了

の流れになりがちです。

ただ今一度しっかり評価をしていくことが大切です。年齢を重ねるだけでも呼吸機能は低下します。

最近息苦しいんです・・・

といって呼吸器内科等に行きます。

高齢者であればある程度の呼吸機能が落ちています。

医師は薬や呼吸筋の訓練を指導します。

恐ろしいのはこれで成り立ってしまうことです。

もちろん医師に問題はありません。呼吸機能が低下しているから対応したわけですから。

しかしながらアライメント不良でも同様のことが起こりますので我々セラピストが医師の診断の補助になれるようにコミュニケーションをとることが大切です。

呼吸器だから、膝痛だから、OAだから・・・ではなく

「この方の呼吸機能不全はどこが原因なのか?」を組織、力、神経、心理から考えていけるとレベルアップします!

自戒をこめて・・・長文失礼しました~