変形性関節症を方を予防できる方法が発見される!

変形性膝関節症にならないという論文が!

2019年3月29日に海外論文Nature Communicationsに

軟骨にかかる過剰な力学的負荷が変形性関節症を引き起こすメカニズムの解明

という論文が掲載されました。

詳細:https://www.amed.go.jp/news/release_20190329-03.html

私の解釈も含まれますのですべて正しいものではありませんが、わかりやすくまとめましたので紹介します。

内容を簡単にまとめ

  • 関節軟骨にかかる負荷が変形性関節症を発症する分子メカニズムを解明。
  • 分子たんぱくGremlin-1、NF-κB を中心と したシグナル経路を発見。
  • ラットレベルだがGremlin-1 をブロックすると変形性関節症の進行が抑制できた。

ざっくりのまとめですが???だと思います。Gremlin-1ってなんだよ!!みたいな(笑)説明します!それもめっちゃ簡単に。

関節軟骨とは

関節軟骨は骨の関節面を覆っており、スムーズかつ強靭、弾力性のある組織です。関節軟骨が怪我や姿勢の悪化等でストレスがかかり変性すると変形性関節症となります。

軟骨部分は血管がないため、栄養や酸素の供給源は関節腔内に少量存在する関節液からの浸潤のみとなります。なので平常より他組織と比べて低酸素状態となります。

軟骨はほとんど水分でできており、70%が水分で、そのほかコラーゲン、グルコサミン、コンドロイチン、ヒアルロンが含まれる。皆さん周知されていると思いますが、まだその効果について明確な証拠のあるものは少なく、効果としては個人的には効いた方はいません。変形した後から摂取しても正直効果なしだと思います。

関節軟骨は無神経、無血管組織

関節軟骨は基本的に神経や結果がありませんので痛みを感じません。

よく説明される軟骨が変形して痛いというのは間違いです。だって痛みを感じる組織がないから。

しかし、図にあるように壊死した軟骨の欠片が関節腔(図1参照)に入ると組織が炎症し、痛みを感じます。

軟骨は神経、血管はありませんが、軟骨の下にある骨にはどちらも存在します。

実は姿勢の悪化等でずーっと負荷がかかると骨の神経や血管が軟骨に侵入することがわかっています。

ほんとに無神経、無血管組織?

そのためほんとに神経がない、血管がない・・・というと変形が起こっている場合はそうとも言い切れません。これらがニョキニョキ伸びてくると、いわゆる「もやもや血管」になる可能性があります。

もやもや血管も発痛物質を含みますので、痛みの原因になります。

超わかりやすい論文解説

今回なかなか聞きなれない用語があってわかりにくいので、彼らに助っ人をお願いしました(笑)

関節軟骨:しずかちゃんです。みんなに好かれてちょっかい出されているうちに変形してしまいます。しずかちゃんを守る=変形性関節症を予防できます。

Gremlin-1:ジャイアンですね。BNP(のび太)の作用を邪魔します。

BNP:のび太です。のび太はいいやつで、軟骨細胞の分化や基質賛成にも促進的に作用され、関節軟骨に促進的に作用されます。

NF-kBシグナル:まさにスネ夫的な奴です。調子にのらなければ問題ありませんが調子にのって活性化すると変形性関節症に直結します。

変形した関節軟骨にGremlin-1(ジャイアン)発見

軟骨(しずかちゃん)が変形した軟骨部分にGremlin-1(ジャイアン)が発見されました。

そこでジャイアンを遺伝子操作や抗体注射で攻撃したところ変形の進行が有意に抑制されることがわかったのです!

Gremlin-1(ジャイアン)はどっからきたのか?

そもそもどこからきたのか?というところです。

NF-kBシグナル(スネ夫)が活動!

まず軟骨(しずかちゃん)に体重の増加や怪我、姿勢の悪化等で力学的な負荷がかかります。

負荷がかかると感知器官か負荷を感知して細胞を活性化します。

が活性化すると細胞が酸化するという悪影響が起き、そこでスネ夫が調子に乗って抑制が効かなくなってしまうのです!

ジャイア~ン。のび太がまたドラえもんの道具で楽しそうなことしてるよ~

ということでジャイアンを呼んできてしまうのです!!

さらにスネ夫が・・・

さらにやつはやります。やってしまいます。。。

他にも悪さをして血管や神経も延長させてしまいます。

先にでた軟骨の深部に血管や神経が侵入してくるのはスネ夫の仕業の可能性も・・・

じゃ、BNP(のび太)は何してるの?

軟骨を守るはずの、のび太・・・何しているの?というところです。

ジャイアンとのけんかじゃ勝てない

はい、そうです。ジャイアンには勝てないんです・・・

まとめ

まとめです。変形の機序も含めての図ですね。

①関節軟骨(しずかちゃん)に負荷がかかる

②いろいろな受容器が反応してNF-kB(スネ夫)が調子に乗る

③スネ夫がジャイアンつれてくる
→ここでブロックしてしまえば軟骨が変形しない!!

④スネ夫がさらに調子に乗って血管新生等も行ってしまう!

⑤炎症を起こして関節軟骨が変形まったなし!

という流れですね。

この研究からわかること

理学療法士としてどのように関われるかということですが、これは治療薬の研究ですがそもそも力学的ストレスがかからなければいいんじゃないの?って話です。

また膝の変形で膝だけ介入する方もいますが、負荷は一つのところにずっとかかるということはありえません。

そして変形=太る、悪い姿勢というイメージもありますが、体を守るために骨棘などを作っている場合もありますし、いわゆる背骨が曲がった方が全員変形しているかというと違う場合も多々あります。アメリカ人に変形性関節症はほとんどないという論文もあります。

なのでその人にとって負荷がかかるかどうかが問題なのです。

それが評価できる理学療法士は今後も必要とされてくるだろうし、それができない理学療法士は変形性関節症の介入は難しくなってくるということです。

どれだけ予防できるかがきもです!

終りに


力学的負荷は正直その人によります。いろいろな考え方があると思いますが、反応が良い状態に持っていけることに尽きます。何をもって反応するかは対象者の状況によって変化します。